こんにちは。
大田区の蒲田駅前歯科・矯正歯科、歯科衛生士の高見です。
歯周病は、20代の方でも70%以上の方が原因菌に感染しているという、私たちにとってとても身近な疾患です。
しかしその一方で、自分は歯周病だという実感がない方も多くいるのが実情です。
知らないうちに感染して、進行していく……歯周病は、そんな厄介な疾患なのです。
今回はそんな歯周病について、いったいどんな疾患なのか、治療方法はどういったものがあるのか、予防はできるのかということをお話していきます。
目次
歯周病ってどんな病気?
歯周病とは細菌の感染によって引き起こされる炎症性の疾患です。
これは歯の周りの病と書く通り、歯の周りの歯肉(歯ぐき)や、歯肉の中で歯を支えている骨などをダメにしてしまうものです。進行すると、最終的には歯を抜かなくてはいけなくなってしまいます。
日本人が歯を失う理由として、虫歯と並んでトップにあるのが歯周病なのです。
歯周病のセルフチェック
では果たして、自分は歯周病なのか?ということ。
歯周病の初期症状として出やすいものを以下にまとめますので、簡単なチェックリストとしてご覧ください。
歯周病簡易チェックリスト
︎ 歯茎が赤く、腫れているような気がする
︎ 歯磨きのときに血が出ることがある
︎ 歯が長くなってきたような気がする
︎ 歯と歯の間に物が詰まりやすい
︎ 歯が浮いたような感じがする
︎ 歯並びが変わってきたような感じがする
︎ かたいものを噛むときに歯がグラつく
︎ 冷たいものなどがしみやすくなった
︎ 口臭が気になる・または人から指摘される
上記のような症状、ひとつでも当てはまる方は、歯周病が始まっているかも知れません。
もちろん正確な診断には医師の診察が必要になりますが、お心当たりのある方やご心配な方は是非一度お越しください。
歯周病の原因
では歯周病は、どのような原因で生じるのでしょうか。先程ほとんどの人は歯周病菌に感染していると書きましたが、どうしたら発現してしまうのでしょうか。
原因は、大きく分けるとふたつ。
【歯垢が歯肉の際に残っていること】
【歯ぎしりや食いしばりなど過度な力がかかっていること】
ずばり、こちらです。
後者については特に就寝中に起こることなので、自力で改善することは困難です。歯科医院に相談するほか、歯磨きは丁寧に行うことが重要になりますね。
歯磨きをどのようにしたらいいか分からないという方も、ご相談いただければ歯磨きのプロである歯科衛生士があなたのお口にあったケア方法をご提案いたします。
歯周病の治療
では、歯周病は治るのか?ということ。
現在では歯周病は予防することができ、治療も可能です。
ただし歯周病で一度下がってしまった歯肉や、溶けてしまった骨は元通りには戻りません。
歯周病の兆候を早期に発見して、それ以上進行させないということが、歯や歯茎や骨を守るためにとても重要なのです。
具体的な治療内容としては、状態によって異なりますが、以下の2点を行うことが一般的です。
【正しい歯ブラシの方法を身につけること】
【歯石や歯垢などを歯科医院でしっかりと除去すること】
歯周病が重度になると、場合によっては外科的な処置が必要になることもあります。
そのようなことを避けるためにも、是非一度、検査にお越しいただければと思います。
最後に
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
【・年齢に関わらず誰でも歯周病になっている可能性がある】
【・軽度の段階で発見して、予防や治療を行うことが大切】
少々長くなってしまいましたが、おまとめすると今回お伝えしたいことは上記2点でした。
歯周病は知らず知らずのうちに進行していて、最悪の場合抜歯にも繋がる病気です。是非一度、お近くの歯科医院で検査をしてもらっていただければと思います。
蒲田駅前歯科・矯正歯科 高見