こんにちは。
大田区の蒲田駅前歯科・矯正歯科、歯科医師の北村です。
みなさん、根管治療という治療はご存じでしょうか?
簡単に言うと「歯の根っこ」が悪くなった場合に行う治療のことです。
本日は根管治療について、お話していきたいと思います。
目次
根管治療とは
虫歯が大きく歯の神経まで感染している場合に必要になる神経を取る治療です。
根管治療の流れ
・虫歯の除去
・専用器具による歯髄(歯の神経)の除去
・薬液による洗浄
・根管(歯の根の中)にお薬を入れ仮蓋をして数日おく
(根管内がきれいになるまでこの作業を数回繰り返します)
・消毒してきれいになった根管内にゴムのようなものを緊密に詰め込みます
・レントゲン写真で確認し根管治療は終了
保険適用外精密根管治療の特徴
ご自身の大切な歯を守るために成功率を50%から90%にあげる!
・100%歯科用マイクロスコープでの精密根管治療
・ラバーダム防湿による感染源の遮断
・最新の医療器具の使用
・60~90分の集中した診療時間の確保
・必要に応じて保険適応外材料の使用
精密根管治療は米国では主流!
なぜ日本の根管治療と米国の根管治療は違うのか?
米国での診療は基本的に自費診療ですが、日本は保険診療が主流のため、最新の根管治療に関する技術や設備が広まらず今でも昔と変わらない根管治療を行なっているのが現実です。
ラバーダム防湿とは
お口の中には約700種類もの最近がいます。
治療する歯にゴムのシートを付けて細菌や唾液の侵入を防ぎます。
最新の医療器具による治療の向上
・CT撮影:原因である根管の特定、病巣のサイズ、根の形態を三次元で把握できる
・NiTiファイルの使用:高い柔軟性があり治療の迅速化、簡便化に繋がる(速やかに安全に治療)
・マイクロスコープ:根管内を拡大することにより汚れの見逃しや取り残しの減少
診療時間の確保
一回当たりの診療時間を長めに確保することにより得られる効果
・治療回数の減少・成功率を上げる
・感染歯質の徹底除去
・目で見えない細菌数の減少
保険適応外材料
保険適応の材料との比較
・封鎖性が良い
・生体親和性が高い
・細菌の増殖を抑制できる
根管治療をする前に大切なこと
歯の治療は何回も繰り返せるものではない!
抜歯を避けるには、より精度の高い治療をして、できるだけ虫歯の再発を防ぎましょう。
保険治療で精度の高い根管治療はできますか?
保険内の根管治療では高度な材料や器具を用いることが困難となります。
一回の通院でも短い時間で治療を行うので通院回数も増加する傾向にあります。
もちろん、保険内でもベストは尽くしますが精度の高い根管治療ができないのが現実です。
被せ物は保険でもいい?
日本の医療制度により出来ないです。
また、論文から治癒の差に影響がでる報告があるためお勧めできません。
精密根管治療 | 適合の良い被せ物 | 治癒率 |
︎ | ︎ | 91.4% |
︎ | × | 44.1% |
× | ︎ | 67.6% |
× | × | 18.1% |
歯の再治療を防ぐためには
・殺菌するための徹底した根管治療
・プラーク沈着と材料の劣化を防ぐ被せ物が必要です!
このように保険内と保険外の治療では色々な違いがあります。
ご興味がある方は一度、蒲田駅前歯科・矯正歯科にご来院下さい!
蒲田駅前歯科・矯正歯科 北村