蒲田駅前歯科・矯正歯科

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入れ歯の作り方

こんにちは 大田区JR蒲田東口にある蒲田駅前歯科・矯正歯科 歯科医師の大西です。
暑い夏が続きますね。
よく患者さんから入れ歯は歯型をとればすぐに作れるでしょと言われます。
でも実際はどれだけ歯がないかで変わりますがすぐにつくれないことがほとんどです。今回は入れ歯の作り方の手順についてお話をしたいと思います。

入れ歯の種類

まず入れ歯の種類です。
入れ歯は部分入れ歯と総入れ歯があります。簡単に言うと歯が残っているときに作るのが部分入れ歯、歯がまったくないのが総入れ歯です。
部分入れ歯は部分床義歯、総入れ歯は全部床義歯なんていう言い方もあります。
部分入れ歯は歯に引っ掛けるのでばね(クラスプ)がついています。
今回はばねがない総入れ歯の作り方の手順についてです。
簡単に分けると以下の四つになります。

1.歯茎の型を取る。
2.かみ合わせを取る。
3.歯を並べる。
4.完成。

これだけでも通院は4回ですね。

総入れ歯の作り方

その中でも総入れ歯の作り方に注目してお話しします。
まず総入れ歯の方は歯が全くない。そのため歯茎のかたどりそ行うことになります。

歯茎の型とりと歯の型とりとの大きな違いは歯茎は柔らかくて動くこと。それにより型を取るときには歯茎の動きも記録しないといけないです。

この記録をとることを筋形成などと僕たちは表現します。
筋形成の時は歯茎に型をとる材料を口の中にいれてたくさん患者さんに口を動かしてもらいます。

例えばいー、うーなどの口の動き、口をすぼめたり、舌でほっぺなめたり、動かしてもらう。そんな動きを何回かします。

その動きを記録を取って模型にしてよく観察する。
それをみてどんな形にしようか、義歯の大きさはどうしようかと決めていきます。
そのためにはあごの骨の解剖学的な構造が分かっていないといけないです。
歯科医師は解剖実習を学生時代にしているため、ここは歯科医師は全員学んでいます。
もちろん国家試験にも頻出問題なのでみんなが知っている知識です。
ただ実際臨床にでると個人差が大きく、それぞれでお口の形がまったく違います。
そこでさらに勉強して知識をブラッシュアップしていきます。
自分自身も歯医者になってから振り返りのために海外に解剖実習を学びに行きました。

それぐらい解剖は大事になります。

その知識をもとにどこに力をかけていいか、どこはあたると痛いから避けてつくろう。といった感じになります。

これが診断でとっても大事です。

例えばオトガイ孔が近い患者さんだとここに入れ歯が当たると神経の出口なので痛いといったことになります。頬棚には力をかけるといった感じです。

先日義歯を学びを深めるために、5ーDというスタディグループの義歯の勉強会に行ってきました。

会場は技工士学校の実習室になります。
これはなにをしているかというと人工歯排列を行っています。
咬合器というかみ合わせを再現する機械に取り付けて歯を並べているところです。
歯科技工士が入れ歯の作るうえでとても重要な役割になりますが、歯科医師もしっかり学んでおくことが双方のコミュニケーションでとても大事になります。

歯の並べ方(人工歯排列)を改めて学べて知識を得てきました。
患者さんにこの知識を還元していきたいと思います。

また今度はかたどりについてお話ししたいと思います。

蒲田駅前歯科・矯正歯科 大西

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