みなさん、こんにちは。
大田区にある蒲田駅前歯科歯科矯正歯科、歯科医師の北村です。
今日は、歯周病という一般的にはあまり知られていないけれども、健康に大きな影響を及ぼす疾患についてお話したいと思います。

歯周病とは？

歯周病は、日本人のの7割が感染していると言われている病気で、歯を支えてくれている顎の骨が溶ける病気です。
しかし、それだけでは歯周病の深刻さを理解するのは難しいかもしれません。
そこで、歯周病が全身へ及ぼす影響について詳しく考えてみましょう。

歯周病が及ぼす全身への影響

歯周病は、お口の中だけでなく、全身の健康にも大きな影響を与えると言われています。
以下に、歯周病が関連付けられている病気とその影響について説明します。

1. 糖尿病

歯周病の炎症反応が血液中に入り込み、インスリンの機能を障害することが考えられています。
糖尿病患者で血糖値がコントロールされない場合、感染に対する抵抗力が低下し、歯科治療にも影響を及ぼす可能性があります。

2. 血管疾患

最近の研究では、歯周病関連細菌やその代謝産物、歯周炎によって産生された炎症物質が動脈内膜に侵入し、動脈硬化を悪化させる可能性があると言われています。

3. 感染性心内膜炎と誤嚥性肺炎

不潔な口腔状態により、口腔内の細菌が血液中に入り、感染性心内膜炎や誤嚥性肺炎を引き起こすことがあります。
高齢者や免疫力の低下した人々では、これらの合併症が命に関わることもあります。

4. 早期低体重児出産

歯周病原菌が妊娠中の低体重児出産を促す可能性があり、妊婦にとっても注意が必要です。
また、歯周病による歯の喪失は、認知症や肥満などのリスクを増加させることがあります。

5. 自己免疫疾患と白血病

歯周病は自己免疫疾患や白血病などの病気のリスクを高める可能性があるとされています。

まとめ

普段何気なく行なっている日々の歯磨きや歯のケアが、全身の健康に大きな影響を与えることがわかりました。
歯周病は単なるお口の中の問題だけでなく、全身疾患と密接に関連しています。
お口の健康を守るためには、適切な歯磨きや歯科治療が欠かせません。
定期的な歯科検診と専門家のアドバイスを受けることで、健康な未来を築く手助けになるでしょう。
このように普段何気なく行なっている日々の歯磨きだけで防げる病気はたくさんあります。
歯茎が腫れたり歯が抜けたりするだけではなく、全身のことも考えながら皆さんにあった歯ブラシの仕方や治療を提供出来ればと思ってます。
ご不安なことがございましたら、お気軽にご相談ください。

蒲田駅前歯科・矯正歯科　北村