こんにちは蒲田駅前歯科・矯正歯科の歯科助手の山口です。
本日は知覚過敏についてお話ししていきたいと思います。
知覚過敏（ちかくかびん）は、歯のエナメル質が損傷したり、
歯ぐきが下がったりすることで歯の内側の象牙質が露出し、
その象牙質が外部の刺激に対して過剰に反応する状態を指します。
冷たい飲み物や食べ物、甘いものや酸っぱいもの、
さらには歯磨きや冷たい空気に触れるといった刺激が歯に伝わり、
鋭い痛みを感じることがあります。
この痛みは瞬間的なものであることが多いですが、
日常生活に大きな影響を与えることがあります。
知覚過敏の原因
知覚過敏の主な原因は、以下のような要因により歯のエナメル質が磨耗したり、歯ぐきが下がることで象牙質が露出することです。
- 不適切な歯磨き方法
硬い歯ブラシで強い力を加えて歯を磨くと、エナメル質が削られ、歯ぐきも下がりやすくなります。このため、象牙質が露出しやすくなり、知覚過敏の原因となります。 - 歯ぎしりや食いしばり
歯ぎしりや食いしばりの習慣があると、エナメル質が摩耗し、知覚過敏を引き起こすことがあります。特に夜間の無意識な歯ぎしりは、歯に大きな負担をかけます。 - 酸性の飲食物
酸性の飲食物（例：ジュース、柑橘類、酢など）を頻繁に摂取すると、エナメル質が溶けて薄くなり、知覚過敏のリスクが高まります。これを「酸蝕症」と呼びます。 - 歯周病
歯周病により歯ぐきが下がると、歯の根元が露出し、象牙質が刺激にさらされやすくなります。これが知覚過敏の一因となります。 - 加齢
加齢に伴い歯ぐきが下がり、象牙質が露出することがあります。
知覚過敏の症状
知覚過敏の最も一般的な症状は、冷たいものや甘いもの、酸っぱいもの、または熱いものに対して歯が過敏に反応し、一瞬で鋭い痛みを感じることです。この痛みは通常は短時間で治まりますが、場合によっては繰り返し起こり、日常生活に支障をきたすことがあります。また、ブラッシング時に歯が痛むこともあります。
知覚過敏の治療法
知覚過敏の治療法は、その原因と症状の程度によって異なります。一般的な治療法には以下のようなものがあります。
- フッ素塗布
フッ素を含む歯磨き粉やジェルを使用することで、歯のエナメル質を強化し、象牙質の露出部分を保護します。歯科医院では、さらに高濃度のフッ素を塗布することができます。 - 知覚過敏用の歯磨き粉
知覚過敏専用の歯磨き粉には、神経の過敏な反応を抑える成分（例：硝酸カリウム、ストロンチウムクロリドなど）が含まれており、これにより痛みを軽減することができます。 - 歯科医院での治療
症状が重い場合、歯科医院での特別な処置が必要です。例えば、象牙質の露出部分をシーラントや樹脂でコーティングする方法があります。また、歯の噛み合わせが原因で知覚過敏が発生している場合、噛み合わせの調整が行われることもあります。 - ライフスタイルの見直し
酸性の飲食物を控える、歯磨きの方法を見直す（例えば、ソフトな歯ブラシを使い、優しく磨く）、ストレス管理で歯ぎしりを防ぐなど、生活習慣の改善も重要です。
予防法
知覚過敏を予防するためには、以下のような対策が有効です。
- 正しい歯磨き方法を学び、ソフトな歯ブラシを使って優しく磨くこと。
- 酸性の飲み物や食べ物の摂取を控え、摂取後には水で口をすすぐこと。
- 定期的に歯科検診を受け、早期に異常を発見し、適切な治療を受けること。
結論
知覚過敏は、日常生活において大きな影響を与える可能性のある状態です。しかし、原因を理解し、適切な予防と治療を行うことで、その症状を管理し、快適な生活を送ることが可能です。歯科医師と相談し、自分に合ったケア方法を見つけることが重要です。
冷たい物の飲食が辛いとう方は我慢せず歯医者にご相談くださいね。
蒲田駅前歯科・矯正歯科 歯科助手 山口
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